厚物製品 9mm 抜き金型の修理

厚物製品を打ち抜き加工し、何十年も使えば金型は摩耗していくと思います

ましてや、プレス機械のトン数が足りなく、抜き金型をごまかしてしゃくっていては尚更よくありません

今回の修理金型は自社で製品加工しているのですが、元々は移管型であり20年位前から加工しています

板厚は9mm、ブランク→穴あけの2工程でトータル約30000個ほど出荷しています

移管された時から金型はしゃくっていたので、おそらく移管される前の会社ではプレス機械のトン数が足りなかったと推測します

先日、加工途中でバリが出ていることに気付いた弊社作業員に呼ばれ、抜き金型をチェックしたところヒビが2ヶ所も入っており、すでに欠けている所もありました

もちろん欠けている部分の製品には、バリが出ていて出荷はできません

金型をしゃくっているので、しゃくっている頂点に負荷がかかったのだと思います

このまま加工を続けても悪化する一方なので、金型の修理をしました

金型の修理ができるのであれば、金型を作り替えることもなく低コストで今まで通りの製品が出来ますし、これで金型の寿命が延びたことになります

上記写真のように修理後の抜き製品は綺麗に抜けており、これで問題なく出荷できました